犬では一般的に、食べ物で歯垢の付着のし易さが変わると言われています。高齢になってくると、それぞれの基礎疾患によってやわらかい食べ物を好むようになりますが、歯周病を抱えていると、より顕著にその傾向が強くなります。そこでより、やわらかいものを与える。しかしそれでは症状を進行させていくだけです。「食べる量が減ってしまった」、「歯磨きガムを噛まなくなった」、「身の周りの物をかじらなくなった」などは、噛む機能に問題が起こっている可能性がありますので、自己判断ではなく、すぐに獣医師にご相談ください。そこで歯周病に気付ければ、治療とケアで問題は解決できるかもしれません。しかし「もう年だから仕方ない」と自己判断でやわらかいフードに替えてしまうと、結果的にペットを苦しめる事があるのです。たとえ高齢でも歯周病の治療をしてあげると、状態が回復し、ドライフードを元気にモリモリ食べ始める子もいます。