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歯科診療の専門スタッフがわかりやすく、丁寧に歯の磨き方を指導します。その子が嫌がる歯磨きを続けていても、飼い主様は「労多くして報われず」、その子もつらいだけになってしまうからです。その子が受け入れられる形での歯磨きと、今後の歯科疾患を予防するための歯磨きという2方向から指導するのが当院の特徴です。そのため、歯ブラシやペースト、歯磨きガムも何種類も用意しています。その子にもっとも合うものを選び、ご案内します。
歯周病の原因となる歯周にこびりついた歯石を、多くの医院では超音波機器による除去だけですませてしまっています。しかし当院では、さらに手作業にて、たんねんにこそぎ落とすハンドスケーリングも行っています。手作業でなければ歯の裏側や歯周ポケットなど細かい部分の歯石が落としきれないからです。同時にスケーリングによって歯の表面が傷つき、でこぼこになったままですと、そのくぼみにふたたび歯石がついてしまうと、歯石を取った意味がないですからポリッシングも欠かせません。これら一連のスケーリングは標準治療として行っています。
当院の土屋院長はこれまで数えきれないほどの抜歯手術を担当してきました。額骨折を起すような重症での抜歯をはじめ、重度の歯周病のためワンちゃんの永久歯42本を8時間かけて抜歯するなど、この分野で数多い経験をもっています。軽い症状の乳歯抜歯であれば5~8分程度で処置しています。こうした手際の良さは経験の数に基づく技術力といえますが、短時間で確実に、しかも丁寧に処置することは、ペットにかかる負担の軽減にもつながっています。
ペットが長生きするようになったことから、いまもっとも注目されているのが歯周病による全身への悪影響です。また小型犬では3歳で8割が歯周病にかかっているとの報告もあります。若くても、歯周病にかかってしまうということを覚えておいてください。当院ではそうした獣医学の立場から、たとえ症状が軽くても「様子をみましょう」ではなく、一歩踏みこんで歯石除去など、そのステージにあわせた治療を行っています。放っておけばすぐに臓器へ悪影響をもたらすことがありますので、程度が軽くてもすぐに処置していくことが大切なのです。
デンタルケアをこれから始める、1度取り組んだが続けられなかった、という飼い主様は「うちの子に合いそうなもの」を選ぶ、「できそうな事」から始めるのが良いと思います。デンタルケアとして一番良いとされているのは歯磨きですが、それがすぐにできないからといって落胆することはありません。デンタルケアは、まずはお口周辺を触ること。次に唇をめくって歯を見せてもらう。そして歯にタッチさせてもらう。それができるようになって、はじめて十分な歯磨きができるようになります。飼い主様とペットに、歯を触る、触られても嫌がらない信頼関係や習慣をつけていただく事が歯の十分なケアには必要な事なのです。当院ではスタッフと時間をかけて飼い主様とペットに合ったデンタルケアを一緒に考え、一緒に頑張っていきましょう!という姿勢でご相談させていただいております。少しずつで良いので、ペットのデンタルケアを始めてみましょう。
デンタルケアが長生きの秘訣であるとの考え方を飼い主様に持っていただくことが大切です。そして、ペットの寿命が来るまで、お口の健康に気を付けていただきたいと考えています。日々、獣医学は進歩しています。しかし、病気にかかってしまった時に飼い主様がそれらの情報をご存じなければ、ペットに合った適切な選択をする事は難しいかもしれません。また、歯周病が深刻な状況まで進んでしまうと、命を救うためには多くの費用と、術前・術後の飼い主様の労力が必要となります。しかしながら歯周病は、飼い主様がワクチンやフィラリア予防と同じようにケアに取り組んでいれば、予防ができ、治せる病気なのです。また、できれば早い段階で気付く、もっとそれ以前に、歯周病にかからないようケアをされることが医療費をかけない秘訣とも言えるでしょう。
犬では一般的に、食べ物で歯垢の付着のし易さが変わると言われています。高齢になってくると、それぞれの基礎疾患によってやわらかい食べ物を好むようになりますが、歯周病を抱えていると、より顕著にその傾向が強くなります。そこでより、やわらかいものを与える。しかしそれでは症状を進行させていくだけです。「食べる量が減ってしまった」、「歯磨きガムを噛まなくなった」、「身の周りの物をかじらなくなった」などは、噛む機能に問題が起こっている可能性がありますので、自己判断ではなく、すぐに獣医師にご相談ください。そこで歯周病に気付ければ、治療とケアで問題は解決できるかもしれません。しかし「もう年だから仕方ない」と自己判断でやわらかいフードに替えてしまうと、結果的にペットを苦しめる事があるのです。たとえ高齢でも歯周病の治療をしてあげると、状態が回復し、ドライフードを元気にモリモリ食べ始める子もいます。