こんにちは、かしわ台動物病院です。今回は、最近元気がなくなり、体重が増えてしまったワンちゃんが来院された症例を紹介します。ワンちゃんの健康管理の参考にしていただければと思います。

名前:ココちゃん
犬種:ラブラドールレトリバー
年齢:5歳
性別:メス(避妊手術済み)
来院時の主な症状:

散歩に行きたがらない
以前より動きが鈍く、よく眠るようになった
食欲はあるが、体重が急激に増加(6ヶ月で2kg増)
診察の流れ:
ココちゃんは、来院時にとても大人しく、少し元気がないように見えました。飼い主様のお話では、ここ数ヶ月で急に体重が増えたとのこと。触診や血液検査を行ったところ、甲状腺ホルモンの数値が低いことが判明しました。

診断結果:
甲状腺機能低下症(Hypothyroidism)

治療内容:
甲状腺ホルモンを補う薬を処方し、生活習慣の見直しを行いました。定期的に甲状腺ホルモンの数値をチェックし、必要に応じて薬の量を調整しました。

治療後の経過:
治療開始から1ヶ月後、ココちゃんの元気が戻り、体重も少しずつ減少してきました。飼い主様も「以前のようにお散歩を楽しむようになりました!」と喜んでおられました。

甲状腺機能低下症について:
甲状腺機能低下症は、主に中年以降の犬に多く見られる病気です。体重増加や元気がなくなるといった症状が見られますが、早期に治療を始めれば改善が見込めます。飼い主の皆様も、普段の様子に異変を感じたら早めの受診を心がけましょう。

おわりに:
ココちゃんのように、元気がなくなったり体重が増えたりする場合、甲状腺機能低下症の可能性もあります。気になる症状があれば、ぜひご相談ください。