はじめに:
こんにちは、かしわ台動物病院です。今回は、春先になると毎年外耳炎を繰り返してしまうワンちゃんの症例を紹介します。外耳炎は、適切なケアで防ぐことができますので、ぜひ参考にしてください。

症例の紹介:
患者情報:

名前:モモちゃん
犬種:フレンチブルドッグ
年齢:4歳
性別:オス(去勢手術済み)
来院時の主な症状:

耳をよく掻く
頭を振ることが増えた
耳から嫌な匂いがする
耳の中が赤く腫れている
診察の流れ:
飼い主様から「春先になると、毎年同じ症状が出る」とのことで来院されました。耳鏡を使った検査で、耳の中に赤みと分泌物が確認され、細菌性の外耳炎と診断されました。アレルギーが原因で炎症が繰り返されている可能性も考えられました。

治療内容:
耳の洗浄を行い、抗生剤とステロイドの点耳薬を処方。さらに、食事にアレルギー対応のフードを取り入れることを提案し、定期的な耳のチェックを行うよう指導しました。

治療後の経過:
治療開始から1週間後、モモちゃんの耳の腫れは引き、痒みも治まりました。飼い主様にも「耳のケア方法を教えていただき、自宅でもできるようになりました」と安心していただけました。

外耳炎について:
外耳炎は、耳の中に汚れや湿気が溜まることで炎症が起こり、痒みや痛みを引き起こします。アレルギー体質のワンちゃんは特に注意が必要です。定期的な耳掃除や、適切な食事管理が予防のカギです。

おわりに:
外耳炎は繰り返しやすい病気ですので、日頃のケアが大切です。耳の痒みや匂いに気づいたら、早めに受診してください。